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アラビア語

アラビア語は、北アフリカ一体から西アジアまでの広い地域で使用される、国連公用語のひとつです。摩天楼のそびえたつドバイ、青々とした地中海の広がるチュニジア、ピラミッドを仰ぐエジプト・・・さまざまな風景の中で、アラビア語が話されています。

アラビア語は、イスラーム教の聖典『クルアーン』が書かれた言語でもあり、伝統的に、イスラーム世界の知的言語として特別な意味を持ってきました。そのため、欧米諸国のムスリム街、中国や、東南アジアでも、アラビア語で会話ができる人をかならず見つけることができます。

また、現代の国際情勢を読み解くうえでも、アラビア語が重要な手助けとなることは間違いないでしょう。日本では、「英語が世界共通語」であり、英語ができれば世界中の情報にアクセスできると考える人もいますが、それは間違っています。英語でアクセスできる情報は、限られたものです。新しい言語を学ぶことは、英語だけでは知りえない情報にアクセスする鍵を得ることを意味します。

アラビア文字は、日本人には見慣れない文字であり、右から左に読むという点でも他の多くの言語とは異なります。「ミミズのようで、とても読めそうにない」と思う人もいるかもしれません。しかし、アラビア文字は、実はたった30足らずの表音文字で、誰でもすぐに読めるようになります。また、基本的な母音は「ア」「イ」「ウ」の三つで、声調もありません。それぞれの文字の発音もそれほど困難ではありません。日本語話者にとって、比較的学びやすい言語と言うことができるでしょう。

複言語プログラムにおける
アラビア語学習について

授業は大きく文法と会話にわかれます。文法の授業では、教科書をベースとして、文章を読むために必要な文法事項を学びます。会話の授業では、まずは、見慣れない文字や聞き慣れない発音に慣れることを目的とし、徐々に簡単な会話表現を学んでいきます。

アラビア語学習者にお勧めの
図書

● 『アラビア書道の宇宙:本田孝一作品集』(本田孝一、白水社)
アラビア文字の美しさを知るには、まずは本書を手にとってみて下さい。日本を代表するアラビア語書芸家の作品を楽しむことができます。
● 『読める書けるアラビア文字練習プリント』(アルモーメン・アブドーラ、小学館)
「アラビア文字を書いてみたい」と思った方には、この本がお勧め。アラビア文字を書くための、実践的な練習帳です。
● 『日亜対訳 クルアーン』(作品社)
イスラームの聖典である『クルアーン』の日本語訳ですが、アラビア語の原文も全文おさめられている、めずらしい本です。
● 『恋するアラブ人』(師岡カリーマ・エルサムニー、白水社)
アラビア語圏の文学や文化についてのエッセイ集。簡易な文体で書かれていて、この地域の魅力を教えてくれます。純粋に、エッセイ集としても楽しむことができます。
● 『バイナルカスライン』(ナギーブ・マハフーズ、河出書房新社)
エジプト人のノーベル賞作家ナギーブ・マハフーズの代表作のひとつです。文学が好きな方は、是非読んでみて下さい。
● 『アラブの音文化 〜グローバル・コミュニケーションへのいざない〜』
(西尾哲夫ほか編、スタイルノート)
● 『翻訳のダイナミズム:時代と文化を貫く知の運動』(スコット・L・モンゴメリ、白水社)
ギリシャ、ローマ、シリア、アラビア、そして日本などにおける天文学や科学の伝播に焦点を当てた翻訳史です。世界の歴史の中でアラビア文明が果たした役割の一端が垣間見れます。
● 『アラビア語の世界: 歴史と現在』(ケース フェルステーヘ、三省堂)
アラビア語の歴史が総合的に書かれた名著の翻訳です。
● 『アラブの人々の歴史』(アルバート・ホーラーニー、第三書簡)
アラビア語が話されている地域の歴史について詳しく書かれています。アラビア語自体には部分的にしか触れられませんが、アラビア語を話すひとびとの歴史的背景を押さえておくのも、言語の習得に必要なことです。

タイ語学習者にお勧めの
参考辞書

  • ● パスポート 初級アラビア語辞典(白水社)
  • ● パスポート 日本語アラビア語辞典(白水社)
  • ● "Arabic English Dictionary of Modern Written Arabic"
    (英語) ペーパーバック、
    (Spoken Language Services)

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