イギリスの教育専門誌「THE(Times Higher Education)」。その日本国内版である
「THE世界大学ランキング日本版2018」の「日本人学生の留学比率」ランキングで、
名古屋外国語大学が2位以下を大きく引き離し、トップになりました。その事実は亀山
郁夫学長が大学関係者向け情報誌「Between(*1)」内の記事でも語っています。全
国1位になれた要因とは?

亀山郁夫学長

以下に、「Between」に掲載された学長のインタビュー記事を掲載します。

*1BETWEENとは・・・ベネッセコーポレーション、ベネッセ i-キャリア、進研アドが発刊する大学関係者向け情報誌。大学改革に役立つ内容などを精力的に掲載。雑誌とウェブサイトの双方で展開している。

留学のしやすさを目標に掲げてきた
名古屋外国語大学の強み

学生の1割強が半年以上の留学

「THE世界大学ランキング日本版2018」の参考データとして公表された「日本人学生の留学比率」(2016年度)は下表の通り。2位以下の大学がおおむね1ポイント未満の僅差で並ぶ中、名古屋外国語大学は2位の大学を4.1ポイント上回る24.4%で、学生の4人に1人が留学や海外研修を体験している。

同大学によると2016年度の学生数は4160人。留学期間で特に人数が多いのは「6ヵ月以上1年未満422人」「2週間以上1ヵ月未満368人」「1ヵ月以上3ヵ月未満130人」などとなっている。同大学の主な留学・海外研修プログラムは下表の通り。最長2年間のダブルディグリー留学プログラムや航空業界への就職をめざす学生対象のプログラム、長期休暇を利用して参加できる研修など、多彩な内容になっている。

名古屋外国語大学の主な留学・海外研修プログラム

TESS:Total Expense Support System(「留学費用全額支援」制度)

東京外国語大学学長を経て2013年に名古屋外国語大学学長に就任した亀山郁夫氏は、「私が来る前から『留学のしやすさを大学の強みにする』という目標を掲げ、大学を挙げて取り組んできたことが形になっている」と話す。「今年で創立30周年と歴史が浅く、高校からの評価もまだ高いとは言えない本学にとって、わかりやすい強みを持つことはとても重要だ」。

留学へと学生の背中を押す施策の中でも特筆すべきは、授業料に加えて渡航費や滞在費、教科書代まで全額を大学が負担する「Total Expense Support System(TESS)」だ。上のプログラム一覧で示した通り5つの中・長期留学が対象で、人数制限はなくGPAや英語外部検定のスコアなど、成績の要件を満たせば適用される。

英語圏以外の教員も集め多様な英語と文化に触れさせる

一方、長期留学が可能なレベルまで英語力を引き上げるための独自の教育プログラムが、1年次の必修科目「Power-up Tutorial(PUT)」だ。ネイティブ教員1人が学生4人を担当する超少人数の対話型授業で、学生にとって緊張しすぎず埋没もしないちょうどいい人数だという。英語圏出身の教員だけでなく、アジアやアフリカ出身の教員も担当し、国際社会で使われるさまざまな言い回しやなまり、さらには文化の多様性にも触れさせる。

PUTの担当者をはじめ外国人教員は非常勤講師を含め155人。亀山学長は「一般の大学にも国際系学部が増えて外国人教員の獲得競争が起きている。優秀な外国人教員を確保するためには、学生の意欲と能力を高めるなど、本学でキャリアを積むことによる教員にとっての価値を示す必要がある」と話す。

留学費用の全額負担やネイティブ教員による超少人数授業など、高コストの施策が目立つが、学費は他の外国語大学と比べて高いわけではない。運営する学校法人の理事長の「学費は教育を通して学生に最大限、還元する」という方針の下、ハード以上に教育プログラムや留学支援などのソフトに投資している。

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