入学前は明確な将来の目標を持っていませんでしたが、自分の可能性を広げたいと思い、文化・芸術など幅広く学べる世界教養学科を選びました。そこで日本と海外の文化や歴史を多角的に学んでいくうちに、大学で身につく専門性を地域社会に活かす方法を考えるようになりました。そして、異なる文化を持つ海外から見れば、地元の伝統芸能や産業が魅力ある観光資源になることに気づき、私の学びが多くの人に還元できるのは地方公務員ではないかと考えました。3年次の夏には名古屋市美術館でのインターンシップに参加し、市職員の仕事が市民のためにあることを実感。また、個人的な活動として地元のお祭りの運営に関わり、学んだことを実践する楽しさとともに責任を感じました。今後は、名古屋外大で学んだ文化や芸術、観光に関する知識をもとに、名古屋市の新しい魅力や価値を掘り起こし、地域の活性化に貢献したいと考えています。
(2025年2月取材)
CAREER
公務員・国際交流・
国際協力に
関わる
機関・団体への就職


国内外の公的機関で
グローバルな課題を
解決する人材をめざす
語学力はもちろん、多文化共生を支える力や国際分野の専門知識は、
国内外の行政機関や国際機関で強く求められています。
名古屋外大では、学生たちがそれらの力を学び、磨くことで、
卒業後に国際協力や外交、地域行政などの分野で貢献できる人材を育成しています。

多文化共生社会に貢献できる
人材をめざす
公務員(官公庁・公社・団体など)への就職
日本で暮らす外国人移住者・留学生数が増加し、社会のグローバル化が進んでいます。
ただ外国語でコミュニケーションをとることができるだけでなく、さまざまな国・地域の文化や慣習、
価値観を理解したうえで関わることのできる知識と教養を兼ね備えた人材が求められています。
過去5年間の主な就職実績
(2020年3月〜2024年3月卒業生)法務省(出入国在留管理庁)、岐阜県、静岡県、長野県、名古屋市、岡崎市、豊橋市、豊田市、春日井市、日進市、北名古屋市、愛西市、豊川市、中津川市、多治見市、高山市、下呂市、四日市市、鳥羽市、藤枝市、湖西市、牧之原市、島田市、愛知県警察本部、岐阜県警察本部、三重県警察本部、静岡県警察本部、富山県警察本部、警視庁、神奈川県警察本部、防衛省(陸上自衛隊、海上自衛隊、航空自衛隊、情報本部)、厚生労働省 愛知労働局、大府市消防本部 など

「公務員試験対策講座」

都道府県・市町村などの自治体職員、警察官、消防士といった公務員の採用試験対策を実施しています。筆記試験に必要な一般知識や時事情報の理解を深める講座をはじめ、小論文の添削や模擬面接など、総合的な支援を通して合格をめざします。
名古屋外大で身につけた
力を活かせるフィールド
公務員・行政の現場でも、語学力と国際感覚を持った人材が求められています。
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都道府県庁・市役所(観光課・市民課・国際課など)
在日外国人や移住者に対しての手続き・窓口業務をはじめ、姉妹都市との交流活動の企画運営、地域に住む外国人のサポートなど、都道府県庁・市役所で語学力が求められる場面が数多くあります。
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外務省(外交官)
外務省本省と世界各地の大使館・総領事館などに勤務し、赴任先の国との交渉、文化交流や邦人保護活動などに従事し、政策立案を支えます。
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財務省(税関職員)
輸入する物品に法律に基づいて税金をかける業務を行います。違法な薬物や銃刀が国内に出回らないよう、社会の安全を守る役割も担っています。
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国土交通省(航空管制官)
全国の空港や航空交通管制部で、空や空港の状況を把握し、飛行機が安全に離発着できるようにパイロットへの情報提供や指示を行います。
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防衛省(専門職員・通訳)
グローバルな視点から日本の安全保障を支えるため、諸外国との防衛協力業務や国際関係・地域情勢の情報収集、自衛隊における通訳・翻訳を行います。
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出入国在留管理庁(入国審査官)
出入国する外国人のパスポートやビザ、目的などを審査し、入国の可否を決定します。法に従って公正に判断できる冷静さと責任感が求められます。
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警察職員(通訳)
警察官には、語学を活かした業務に従事する「語学採用」があります。外国人の事情聴取・取調べの通訳、外国人向けの防犯・交通安全の広報などに取り組みます。
STUDENT'S
VOICE
就職内定者の声
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名古屋市役所
地元の目線と海外からの視点を融合させて、文化と観光で地域を活性化させたい。
大竹 麻衣さん
世界教養学部 世界教養学科
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つくば市役所
消極的な性格の自分を変えてくれた留学体験。自らの選択肢を広げ、より多くの可能性を手にすることができたと思います。
國府田 千絵さん
現代国際学部 現代英語学科
高度な語学力と国際分野の
専門知識を活かして
世界を舞台に活躍する
国際交流・国際協力に関わる
機関・団体への就職
名古屋外大で高い語学力と専門性を身につけることで、「海外で働く」という選択肢が生まれます。
名古屋外大は大使館・総領事館をはじめとする国際機関にも多くの学生を送り出してきました。
「世界を舞台に活躍したい」という憧れを実現したい学生を、全力でサポートしています。

「在外公館派遣員」や「JICA職員」など
国際交流・国際協力に関わる機関・団体での活躍をめざす

語学力や国際感覚を活かし、国内外の公的機関での就職をめざす道として、「在外公館派遣員」や「JICA(国際協力機構)」の職員があります。
在外公館派遣員は、外務省の委託を受けた一般社団法人国際サービス交流協会が募集し、合格後は2年間、在外公館で外交の後方支援業務に携わることができます。任期終了後は、外交官や公的機関への就職など、多様な進路が開かれています。
一方、JICA職員は、日本の政府開発援助(ODA)を担い、技術協力・資金協力・人材育成を通じて途上国の発展を支援します。JICAボランティアや民間企業との連携も進め、持続可能な開発目標(SDGs)の達成に貢献しています。
これまでの主な就職実績
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一般社団法人 国際交流サービス協会
外務省在外公館派遣員(在ジャマイカ日本国大使館、 在ルクセンブルク日本国大使館、在カメルーン日本国大使館、在モロッコ日本国大使館、在アイルランド日本国大使館)
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独立行政法人 国際協力機構(JICA)
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駐名古屋中華人民共和国総領事館
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NICE国際日本ワークキャンプセンター など
STUDENT'S
VOICE
STUDENT'S
VOICE
就職内定者の声
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独立行政法人国際協力機構(JICA)
国内外の社会問題に目を向け、人々をつなげる架け橋になりたい。
蛯原 愛菜さん
現代国際学部 国際教養学科


名古屋市役所
大竹 麻衣さん
世界教養学部 世界教養学科
地元の目線と海外からの視点を融合させて、文化と観光で地域を活性化させたい。


つくば市役所
國府田 千絵さん
現代国際学部 現代英語学科
消極的な性格の自分を変えてくれた留学体験。
自らの選択肢を広げ、より多くの可能性を手にすることができたと思います。
幼い頃から英会話教室に通い、高校は国際系の学科に在籍して留学を経験。もっと広い世界を知りたいと思い、充実した留学制度が整っている名古屋外大に入学しました。留学先大学では、ホスピタリティマネジメントやクリティカルシンキングなどを学習。特にホスピタリティマネジメントは、アメリカと台湾の文化交流イベントの運営を手伝うなど、実践的なことも体験できました。留学経験を通して、改めて人とのコミュニケーションの大切さを実感。私はもともと消極的な性格でしたが、異文化に身を置くことで、もっといろんな人とコミュニケーションできる自信が付き、可能性や選択肢が広がったと思います。
私の地元であるつくば市は、研究学園都市と言われていて、教員や研究者など、外国人も数多くいます。このような環境で英語力を活かして働きたい、と考えたのが公務員をめざしたきっかけです。将来は、姉妹都市提携などのプロジェクトに関わって、語学力やコミュニケーション能力を活かしたいと思っています。
(2022年1月取材)


独立行政法人国際協力機構(JICA)
蛯原 愛菜さん
現代国際学部 国際教養学科
国内外の社会問題に目を向け、
人々をつなげる架け橋になりたい。
高校生の時に、担任の先生から「責任感が強く行動力があるから、国連職員が向いているのでは」と言われたことがきっかけで、国際協力の分野に興味を持ち始めました。国際教養学科では、JICAで勤務経験のある教員の元で国際開発、貧困問題、多文化共生などについて学び、社会問題に対するアプローチを考察。これを実践する機会として任意団体を立ち上げて、外国にルーツを持つ子どもたちへの学習支援活動を行いました。また、3年次に参加したJICAのインターンシップでは、日本国内に住む日系人との共生について考えるオンラインセミナーの企画・運営を任せていただき、大学での学びを現実の問題に応用する貴重な経験ができました。世界に山積する諸問題に目を向け、支援策を模索した4年間。JICAに入職後も、海外における国際協力活動だけでなく、国内の多文化共生の取り組みにも積極的に関わっていきたいと思います。
(2025年2月取材)