EDUCATION
世界教養学部国際日本学科

国際日本学科の特色
自言語・自文化の原点を客観的に捉えなおすことで
高度な思考力を身につけ多文化共生社会を牽引できる人材を育成する。
国際日本学科で
身につける
語学力×専門性
+
英語
文化・社会
なぜ、大学で日本語や日本文化を勉強する必要があるのでしょうか。それは、あたりまえだと思っている自分自身の言語や文化について考えることは、すべての学びの土台になるからです。
自言語・自文化を専門的に学び、深く内省し、言語(日本語・英語)の運用能力を磨きながら、日本語を母語としない人への日本語の教授法や、多文化共生社会において大切な判断力・決断力・行動力、そして発信力を4年間で身につけ、能動的に活動できる人材を育成します。
こんな方にオススメ!
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YOUR INTEREST
- 「日本」を世界にある国のひとつとして捉え、
文化や社会を客観的に見つめ直したい。 - マスコミ・メディア業界で活躍できる
日本語能力や発信力を身につけたい。 - 世界の人々に日本語を教える
専門知識と
スキルを学んで、日本語教師になりたい。




国際日本学科の 特長的な学びのプログラム
「語学力」
を磨くプログラム
全学部共通の「英語基幹プログラム」や「複言語プログラム」、
国際日本学科独自の「専門科目」で語学力を徹底的に強化します。
少人数教育を中心とした全学部共通の 外国語教育プログラム
-
英語基幹プログラム
少人数授業により、基盤となる英語力を身につけます。
-
複言語プログラム
12言語から自由に選んで学び、複数言語の使い手をめざします。
- 国際日本学科生は英語が必須です
教育プログラム
世界の諸言語のひとつとして
日本語を見つめ直す
専門科目


日本語を「世界の諸言語のひとつ」として捉え直し、多くの日本人があたりまえだと感じている日本語の使い方や文法構造を学び直します。より洗練された口頭表現能力、文章力、コミュニケーション力を身につけ、高度な日本語運用能力を習得することができます。日本語力を鍛えることは論理的な思考力を養うことにつながり、英語をはじめとする外国語の学習を促進させます。英語のみで行う授業や「翻訳」のように日本語と英語を併用する授業を展開しているのも特徴です。
聞き手としての能力を高める
「日本語コミュニケーションスキルズ」
専門科目で磨く話し手のスキルに加え、「日本語コミュニケーションスキルズ」の授業では聞き手としてのスキルも積極的に鍛えます。心を開いて人の話を聞く態度や、相手の感情に配慮して意見を伝える方法など、円滑に議論を進める力を身につけます。
「専門性」
を磨くプログラム
日本の文化・文学・伝統芸能や、それを日本語または英語で発信する力を2つの「コース」の科目を通して多角的に学び、養います。
そのうえで、「専門ゼミナール」での専門研究や、4年間の集大成となる卒業研究や卒業論文を通して専門性を磨きます。
深い思考力と豊かな教養を同時に身につけ、世界と日本の学びを深める 2つの「コース」の学び
自分の興味・関心の方向性をもとに自分の志向に合わせて所属するコースを選択し、専門分野の学びを深めていきます。所属するコース以外の科目も履修可能です。
-
2年次から始まる専門的なコース科目を学ぶための基盤をつくる
世界教養ブリッジ科目
世界教養学部の両学科の特性を活かし、世界と日本を双方向に学ぶことができる科目群です。さまざまな学問分野について学ぶことで、2年次以降の発展的な学習で学生自身が何を探求していきたいか考えるきっかけとします。
世界を学ぶ「世界教養学科科目」
- 世界の文学と文化
- 世界の美術と音楽
- 世界の民族と宗教
- 世界の政治と経済
日本を学ぶ「国際日本学科科目」
- 日本の歴史と文化
- 国際文化としての日本
- 日本の政治と経済
-
01
日本の文化・文学・伝統芸能など、
さまざまな視点から日本を見つめ直す国際日本文化コース
日本という国を、その歴史、文化、文学、伝統芸能などの異なる視点から客観的に見つめ、日本に関する文化的・社会的な知識を深めることができるコースです。それまで身につけた知識を体系的に整理し、より大きな視点から日本を見つめ直します。
特徴的な科目
- 現代日本の成立
- 日本文学史PICK UP
- 日本の生活文化
- 日本の伝統芸術
- 日本語の文体など
-
02
日本に関する文化的・社会的知識を学び、日本語または英語で発信する力を養う
国際日本発信コース
日本に関する深い知識や教養を身につけ、海外に紹介するための発信力を養うコースです。日本語と英語での高度な口頭表現能力や文章力の向上など、世界の人々とコミュニケーションをとり、日本を世界に発信する英語力や対話力を養成します。
特徴的な科目
- 日本の国際イメージ
- 異文化間コミュニケーション
- 社会と日本人
- 日本語ジャーナリズム
- 日本観光英語PICK UP など


国語科+英語科の教員免許状が取得可能
国際日本学科は国語科とともに英語科の教員免許状も取得できる、全国でも数少ない学科です。主要3科目のうち2科目の「言語」に関する科目を、複眼的な視点で教えられる教員を目指すことが可能です。


航空・金融・マスコミ・出版・観光業界、公務員・教員など 幅広い業界・業種で卒業生が活躍中
国際日本学科の学びを通して身につけられるのは、思考力・共感力・内省力と、それらに裏付けられたコミュニケーション力です。この力を活かし、さまざまな業界・業種で卒業生が活躍しています。


「日本語教育主専攻」の修了が可能。
国家資格化した「登録日本語教員」の資格を取得できるチャンスが広がります。
「日本語教育プログラム」は日本語教育の経験が豊富な教員が担当しており、日本語学習者への教授能力を高めることができます。該当科目を26単位以上修得することで「日本語教育副専攻」を修了、45単位以上で「日本語教育主専攻」を修了することが可能です。また、「登録日本語教員」の資格が国家資格となりました。取得するためには日本語教員試験に合格し、登録実践研修機関での実習を修了する必要がありますが、国際日本学科は経過措置の対象課程であるため、試験の一部および実習が免除されます。
- 経過措置は2029年3月までです。


専門ゼミナール
学生は、専門ゼミナール(通称:ゼミ)に所属し、興味・関心を持ったテーマを取り上げて専門研究に取り組みます。さらに、学びの集大成として4年次に「卒業研究・卒業論文」をまとめます。
専門研究(テーマの一例)
- 通訳翻訳学、
公益通訳翻訳(司法通訳翻訳 )、英語学 - 日本語教育(ライティング、教育実践)
- 応用言語学・言語教育(日本語教育)
- 言語文化教育学
- 言語とコミュニケーション
- 文化研究(国際文化、比較文化、日韓文化研究)
卒業論文(タイトルの一例)
- 日本語接触場面における初対面会話について
-会話の主導権に焦点を絞って- - 萩原朔太郎「意志と無明」「猫町」論
(「虹を追ふ人」の軌跡をたどる) - 表記形態はオノマトペの印象や使用場面とどう関係しているか
- 名古屋市在住ムスリム児童にとっての日本語教室の役割
OTHER PROGRAMS
その他の特長的な
プログラム・取り組み


短期留学(海外研修・海外実習)
※希望者対象海外研修
外国語によるコミュニケーション能力を磨くとともに、プログラムでの活動やホームステイを通して異文化理解を深めます。現地での国際交流を経て、日本以外の「世界」について考え、視野を広げることも目的としています。
短期留学先
- アデレード大学(オーストラリア)
- 留学先大学は変更となる場合があります。
国内及び海外での「日本語教育実習」
日本語教師をめざす学生を対象として、韓国・台湾・ベトナムの各大学や、名古屋外大の国際日本語教育インスティテュート、愛知県内の日本語学校などと提携し、国内外での教育実習の機会を設けています。実際に日本語学習者を前に授業を行うことで、日本語教師として活動するために必要な実践力を磨くことができます。
日本語教育実習先
国内
- 名古屋外国語大学 国際日本語教育インスティテュート(留学生別科)
- YAMASA言語文化学院 など
海外
- 釜山外国語大学校(韓国)
- 銘傳大学(台湾)
- ハノイ国家大学外国語大学(ベトナム)
- 変更となる場合があります。
(長期留学・中期留学)
はこちら
学生の声

日本語教育の実践的な力を習得。感嘆詞の研究を通して、日本語表現の奥深さを実感しています!
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Q1 現在取り組んでいる研究テーマや活動は?
日本語教育の現場を見たいと思い、語学学校での日本語教育実習に参加しました。実際に教壇に立ち、実習生同士で意見を交わしたことで、自分の課題を改善できたと思います。卒業論文のテーマは日本語の感嘆詞について。例えば「え!」と「え?」など、同じ言葉でもポジティブな感情とネガティブな感情はどちらが伝わりやすいのかを分析し、日本語表現の奥深さを実感しています。
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Q2 学びを通して、成長できたことは?
日常の「なぜ」を求めるようになったこと。当たり前と思っていたことも、「どうしてなんだろう」と疑問を持ってみることで、新たな知識を得られることに気づきました。今後の一番の目標は、学習者の目的に寄り添える日本語教師になることです。国内の語学学校などで経験を積み、いつかは海外でも日本語を教えたいと考えています。
※2025年2月取材
教員の声

世界視点で日本を捉え言語と文化の多様性に気づき、日本語・日本文化の知識を深めます!
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Q1 学科・専攻の魅力を教えてください!
国際日本学科では「日本人=日本語母語話者」という考え方に疑問を持ち、多様な視点で日本と向き合う力を身につけます。当たり前だと思っている日本語の文法や表現を見つめ直し、世界に発信する方法を学ぶとともに、日本語や文化の多様性に気づき、ステレオタイプを乗り越えたうえで、「日本語・日本文化の専門家」をめざします。
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Q2 学生たちに期待していることは?
これまでの知識にとらわれず、日本の「いま」における課題に気づける批判的思考力を身につけてほしいです。そして日本だけでなく、世界への関心ももってほしいと思っています。世界で起こることは日本に影響を与え、日本も世界に影響を与えることがあります。広い視野をもち、「世界市民」として成長してくれることを願っています。
※2025年2月取材
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教育目標
日本と世界に関する豊かな教養、日本語および英語の高い運用能力、また日本語・日本文化に関する専門的知識を備え、同時に、他者に対する共感力、論理的かつ批判的な思考力、さらには地域社会への貢献意識を持った人材の養成を目的とする。
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定員
50名
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取得できる資格
- 中学校・高等学校教諭一種免許状「国語」
- 中学校・高等学校教諭一種免許状「英語」
- 小学校教諭二種免許状
- 日本語教育主専攻
- 日本語教育副専攻
登録実践研修機関・登録日本語教員養成機関への対応を検討中
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主な就職先実績
日本製紙クレシア、サムスン電子ジャパン、日本通運、名古屋銀行、野村證券、全日本空輸(ANA)、日本航空(JAL)、ドリームスカイ名古屋、JALスカイ、ANA中部空港、JTB、星野リゾート、ホテル ユニバーサル ポート、ジェイアール東海ツアーズ、イオンリテール、コストコホールセールジャパン、テレビ信州、岐阜県庁、岡崎市役所、蒲郡市役所、東京都・横浜市・北海道教育委員会、世界各地域の日本語教育機関(インドネシア、タイ、ベトナム など) など
※過去5年間の就職先(2020年3月~2024年3月卒業生実績)
「音声表現」
日本語での口頭能力の向上を目的とした1年次開講の必修科目。自分の意見を大勢の前で論理的かつ分かりやすく話すための徹底したトレーニングを行います。多文化共生社会において必要となる、日本語を母語としない人へのやさしい日本語表現の方法も学びます。
「英語で読む日本文化」
3年次の必修科目として開講されるALL ENGLISHの授業。日本文化について英語で綴られた書物や文献を通じて、英語でのリーディング力と日本文化に関する専門的な知識を身につけ、ディスカッションを通してそれらを英語で発信する力を身につけます。
「日本文学史」
日本文学の歴史を概観し、近代以前の文学の編成や理解のされ方を踏まえながら、明治以降の文学の変遷を時代背景とともに学びます。文学が社会や歴史と深く結びついていることへの理解を深めるとともに、文学史を俯瞰しつつ具体的な作品を読むことで、文学テクストの読み解き方を身につけます。
「日本観光英語」
観光の観点から日本の伝統や文化をさまざまな側面から学ぶため、この授業ではALL ENGLISHで課題に取り組んだり、ディスカッションや調査、プレゼンテーションを行います。相撲や侍などの海外でよく知られる日本の典型的なテーマを扱うのではなく、日本の地域の多様性や自然、野生生物など、日本人と観光客が共に楽しめる文化的な場所や伝統に焦点を当て、日本の観光についての理解を深めます。