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愛知県立高等学校

英語科教員

外国語学部 英語教育学科

浅沼 健人さん

※2019 年 4 月 外国語学部 英米語学科 英語教育専攻に再編

※掲載内容は 2024 年 2 月現在の情報です。

浅沼 健人さん 浅沼 健人さん

勉強や進路、人間関係など、悩みながら過ごす高校生活。
身近で頼れる存在として、成長過程の1ページに関わりたい。

多感な時期に真摯に向き合ってくれた、
高校時代の先生がきっかけ。

中学生の頃、なにげなく手に取った職業紹介のパンフレットに生き生きと働く教員の姿が紹介されているのを見て、将来の選択肢のひとつとして「教員」の仕事を意識するようになりました。その後、高校に進学すると、どの教科も学習内容が難しくなり、お昼休みや授業後に質問に行く機会が増えました。そんな中、嫌な顔一つせず、わかるまで丁寧に教えてくださる先生と出会い、「自分も生徒に真正面から向き合える教員になりたい」と憧れるようになりました。私自身もそうでしたが、高校時代に見聞きし、考えたことは将来の進路決定に大きな影響を与えます。同時に友人関係や成績といったさまざまな悩みを乗り越えて人間的にも成長する、重要な3年間です。そんな生徒たちのかけがえのないページに、得意な英語を教えながら関わりたいと思い、高校の英語科教員をめざすことを決めました。進学先に名古屋外大を選んだ理由は、英語と英語科教育の両方を学べる学習環境に魅力を感じたからです。他にも留学制度や就職支援など、夢の実現に向けて手厚くサポートしてもらえる環境が整っていることにも魅力を感じました。

4技能の習得から、子どもたちを前にした実践まで
英語と英語指導法をバランスよく学びました。

大学入学後、まずは自分自身の英語力向上に力を注ぎました。発音や文法、単語の意味など正しい知識を持たなければ、生徒に自信を持って指導ができないからです。授業ではリーディングで扱ったテーマをライティングで平行して学ぶなど、「聞く・話す・読む・書く」の4技能がそれぞれ関連し合った構成になっていたため、各スキルをバランスよく伸ばしながら知識を深めることができました。さらに年次が上がるごとに英語科教育について専門性を高める授業が増え、講義と実践の両面から教員になるための準備を進めました。特に生徒役のクラスメイトを前にした模擬授業では、想定していなかった質問が飛び出すこともあり、生徒の様子や理解度を見ながら授業を展開することが事前準備と同じくらい重要であると気づきました。この姿勢は4年次の教育実習や地域の子どもに英語を教えるボランティア活動の中で役に立ち、難易度の高い文法を繰り返し教える中で子どもたちが理解し、嬉しそうな表情を見せてくれた際には大きな達成感が得られました。また、大学で学んだスキルを使って相手を笑顔にできることに感動し、教員になる意志を一層強く持つようになりました。

同僚の先生方と連携をとりながら
生徒の学力と人間的な成長を支えていきたい。

名古屋外大で学んだのは英語や英語教育のスキルだけではありません。周囲には教員を目指す意欲的な学生が多く、仲間同士で励まし合いながら課題や実習に臨む協調性や、クラスメイトの模擬授業から違った視点の指導法を学ぶ柔軟性も身につきました。また、教員採用選考試験突破をめざして勉強会を自主的に開催する中で、リーダーシップや企画を実行する力も養うことができました。職場に入って実感しているのですが、授業はもちろん学校行事や部活動などの多くは他の先生方と協力しながら進めるため、コミュニケーション能力が求められます。この点でも名古屋外大で身につけた力が教員の仕事に直結しています。教員生活も5年目になり、教務部や英語教科主任など学校運営に関わる重要な仕事も任されるようになりました。今後の目標は、名古屋外大で実践されている英語の4技能を関連させた学習法を高校の授業でも取り入れ、より一層深みのある英語教育を実現させることです。そして、教員一同でチームとなって生徒に寄り添い、一人ひとりに合わせた指導を行う教育現場をつくっていきたいと考えています。

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